技術情報

ガスセーブモードの設定方法(スプリット、スプリットレス)

GC-4000 Plus Aタイプ(全電子式流調)、Bタイプ(注入口電子式流調)にはガスセーブモードが搭載されています。
ガスセーブとは、スプリットベントへの排出量を抑えて、ガスの消費量を減少させる機能です。
ガスセーブになる条件は分析中と、READY後の2種類があります。

1つ目は、サンプルがカラムに導入された後にスプリット流量を減少させてガスの消費量を抑える機能です。スプリット流量が減少してもカラム流量またはカラム圧力は変動しません。
スプリット注入の場合は、分析開始からガスセーブ時間経過後にガスセーブモードになります。
スプリットレス注入の場合には、分析開始からスプリットON時間+ガスセーブ時間経過後にガスセーブモードになります。
2つ目は、スプリット注入の場合にREADYになってからガスセーブ時間経過後にスプリット流量を減少させてガスの消費量を抑える機能です。
ガスセーブ中のスプリット流量は、以下の式から求められカラム流量の変動に伴って変化します。

<ガスセーブ中のスプリット流量>
=<ガスセーブ開始時の全流量>-<カラム流量>-<セプタムパージ流量>
<ガスセーブ開始時の全流量>
=<ガスセーブ流量>+<ガスセーブ開始時のカラム流量>+<セプタムパージ流量>