皮膚ガス用サンプラー
皮膚ガス用サンプラー MonoTrap SG DCC18
皮膚ガス用サンプラーMonoTrap SG DCC18 は、捕集部分に捕集効率が高いシリカモノリス捕集剤を使用し、人体と直接接触せず、空間で捕集することにより、皮膚から発生する放散ガスの捕集を可能にした製品です。
小型・軽量・電力不要のサンプラーのため、どこでも誰にでも捕集が可能です。
捕集方法
捕集パッチを運搬/抽出バイアルから取り外し、皮膚ガスを捕集したい部位に固定し捕集します。捕集後は、運搬/抽出バイアルに取り付けることで保管が可能です。取り付ける際は、医療用テープの使用をお薦めします。
掲載の動画は、東海大学 関根 嘉香先生にご提供いただいた捕集方法動画です。
抽出
運搬/抽出バイアルから捕集パッチを取り外し、運搬/抽出バイアルに抽出溶媒を注ぎます。その後、捕集パッチ
を取り付け上下を逆にし、超音波照射による溶媒抽出を行い、捕集成分を溶媒へ抽出します。
測定例
45歳男性の首筋にMonoTrap SG DCC18を取り付け皮膚ガスを捕集した後、超音波照射による溶媒抽出を行い、GC/MSにて測定した結果です。
皮膚ガス算出
GC/MS分析で得られた捕集量W(ng)から、捕集時間 t (h) とMonoTrap SG DCC18 の面積S(cm2)より、各成分の放散フラックス量 E が求められます。身体の各部位ごとにジアセチルの放散フラックスを測定した結果です。部位により、ジアセチルの放散フラックスの値が違うことがわかります。
【参考文献】
・ Sekine, Y., Toyooka, S., Watts, S. F.: J. Chromatogr. B, 859, 201-207(2007)
・ Kimura, K., Sekine, Y. et al., J. Chromatogr. B, 1028, 181-185(2016)
・ Furukawa, S., Sekine Y. et al.: J. Chromatogr. B, 1053,60-64(2017)
・ 木村桂大ほか:平成28年室内環境学会学術大会講演要旨集, 202-203(2016)
注1)MonoTrap SG DCC18 1組は、運搬/抽出バイアルと捕集パッチがセットになっています。
注2)MonoTrap SG DCC18 1箱に1個ゴムラバーが付属しています。
注3)固定用テープは別途用意してください。