アミノ酸は、食品、医薬品、化粧品、生体中など幅広い分野で分析されています。アミノ酸は極性が高いため、HPLCで一般的に使用される逆相カラムでは保持・分離することが難しい成分です。さらに、アミノ酸のピークはそのまま測定した場合、紫外吸収検出器(UV)の低波長でのみ検出されます。そのため、夾雑成分が検出された場合はそれらと分離することも困難です。
そこで、アミノ酸を分析する際は一般的に誘導体化させる必要があります。誘導体化法には主に、カラム分離前に誘導体化を行うプレカラム誘導体化法と、カラムで成分を分離した後に誘導体化を行うポストカラム誘導体化法があります。誘導体化を行うことで、ODSでの保持およびより選択性の高い検出器での検出が可能になります。
今回は、HPLCによるアミノ酸の各種分析方法について、日立のHPLCシステム-Chromaster PLUS-とジーエルサイエンスのHPLCカラムを用いた分析事例をご紹介します。アミノ酸分析システムのご選定にお役立てください。