分析装置内で流路の切替や試料導入を行うバルブです。ON/OFFや流路切替が可能で、HPLC・GCなどの試料注入、キャリアガスの切替などに使用されます。
選択方法については1「2ポジションバルブについて」をご参照ください。

複数の流路を切り替えるバルブで、主な用途には、試料の選択やカラム切替、フラクションコレクター、ガスの流路切替などがあります。
選択方法については「マルチポジションバルブについて」をご参照ください。

ポート径とは、バルブ内部の流路の直径を指し、径が狭いほど拡散が少なくなる一方で、圧力損失が大きくなり、ガスの流れにくさが増します。バルブにカラムを接続する場合、一般的にはカラム内径と同等か、やや細いポート径を選択するのが望ましいとされています。また、接続サイズとはバルブに接続する配管の外径のことで、1/32”、1/16”、1/8”、1/4”に対応する接続仕様が用意されています。

標準のコニカルバルブ本体の材質は耐摩耗性に優れたステンレス鋼「Nitronic 60」が採用されています。これは、ほとんどの用途において、SUS316やSUS303ステンレスよりも優れた性能を示しており、ほとんどの場合において問題なく使用可能です。
腐食性のガスや液体を扱う場合などは、以下のような特別なバルブ材質を指定することが可能です。