充填剤の選び方 -固定相と担体の基礎ガイド-
4. 液相への塩の添加
液相への塩添加は、ガスクロマトグラフィーにおいて固定相の性質を微調整するための古典的かつ有効な手法の一つです。特に Carbowax やポリエステル系などの極性固定相を用いる場合、保持特性を改善する目的で行われます。
例えばアミン類を分析する際には、ピークのテーリングや吸着による面積値の減少が問題となることがあります。その原因は、担体表面に残存するシラノール基(酸性活性部位)と、アミンなどの塩基性化合物との相互作用によるものです。
この影響を抑えるために、液相に水酸化カリウム(KOH)などの無機塩を添加し、充填剤表面を塩基性化することでピーク形状を改善することができます。
| 添加剤 | 主な用途 | 主な効果 | 主な対象化合物 |
|---|---|---|---|
| KBr H3PO4 |
酸性化合物分析 | 酸性化合物の吸着を抑制し、 ピーク形状を改善 |
カルボン酸 フェノール類など |
| KOH NaOH |
塩基性化合物分析 | 塩基性化合物の吸着を抑制し、 ピーク形状を改善 |
ピリジン アミン類など |
添加量は液相に対して0.1〜0.3 wt% 程度が一般的です。



























