技術情報

パックドカラムの取り付け(ステンレス、ガラス)

ステンレスカラムの取り付け

スウェージロック型ステンレスカラムの取り付け

外径 1/8 インチおよび 1/4 インチのステンレスカラムは、スウェージロック型ジョイントを使って、注
入口と検出器に取り付けます。注入口と検出器には、あらかじめ専用の充填カラムアダプターを取り付
けてください。

1.ステンレスカラムの先端に袋ナット、バックフェラル、フロントフェラルの順に通します。

2.注入口と検出器の充填カラムアダプターにカラムを挿入し袋ナットを手で締め付けます。

3.カラムをいっぱいまで押し込んだ後、1~2mm 程度引き戻します。次にカラムが動かないように注意しながら、12mm のスパナで充填カラムアダプターが回らないよう押さえ、袋ナットをスパナで締めます。1/8 インチカラムでは7/16 インチのスパナで約 3/4 回転、1/4 インチカラムでは9/16 インチのスパナで約1 回転締めます。

4.カラム接続部分からガスが漏れているようであれば、袋ナットの増し締めを行ってください。

参考にしてください

一度外したカラムを再び取り付ける場合は、袋ナットを手で締めた後、スパナで約1/6~1/4 回転増し締めしてください。

日立型ステンレスカラムの取り付け

日立型ステンレスカラムを取り付ける前に、注入口、検出器にあらかじめ専用の充填カラムアダプターを取り付けてください。

1.アルミT 字パッキン(小)の尖った面を充填カラムアダプターの先端の窪みにはめ込みます。

2.カラム先端をアダプターの口金に合わせ袋ナットを手で締め付けます。

3.12mm のスパナで充填カラムアダプターが回らないよう押さえ、袋ナットを10mm のスパナで約1/4 回転締めます。

4.カラム接続部分からガスが漏れているようであれば、袋ナットの増し締めを行ってください。

参考にしてください

一度外したカラムを再び取り付ける場合は、アルミT字パッキン(小) (Cat.No.3007-15201)を新品に交換してください。


ガラスカラムの取り付け

GC-4000 PlusのFID用ガラスカラムには、ダイレクト注入口または、セプタムパージ付ダイレクト注入口用とインサート注入口用の2種類があり、オンカラム方式でFIDに直接取り付けます。アダプターは必要ありません。また、インサート注入口用はガラスカラムの先端にガラスライナーを差し込んで使用します。
ガラスカラムのシールパッキンにはフッ素ゴムPタイプOリング P-5(Cat.No.3007-11205)か、グラファイトフェラル GI-1/4(Cat.No.3007-14164)を使用します。目安として、注入口、検出器の温度が220℃以上の分析であればグラファイトフェラルを使用してください。また、シール性に関してはグラファイトフェラルの方が優れています。

セプタムパージ付 ダイレクト注入口用ガラスカラムの取り付け

1.ガラスカラムの両端にフッ素ゴムOリングP-5を通しておきます。これは、1/4インチ袋ナットが滑り落ちてガラスカラムが破損するのを防ぐためです。

2.ガラスカラムの両端に1/4 インチ袋ナットとグラファイトフェラル GI-1/4を通します。シールパッキンにフッ素ゴムOリングP-5を使用する場合は、1/4 インチ袋ナット、1/4インチバックフェラル、Oリングの順に通します。1/4インチバックフェラルはスウェージロック型ジョイントで使用する場合と逆向きで使用します。

3.ガラスカラムの両端をそれぞれ注入口と検出器の奥に当たるまで静かに差し込みます。長い方が注入口側です。次にガラスカラムを1~2mm程度引き戻してから袋ナットを手でしっかり締め付けます。フッ素ゴムOリングP-5を使用した場合は、この手締めで十分です。グラファイトフェラルGI-1/4の場合は、9/16 インチのスパナで約 1/2 回転締め付けてください。

4.ガスが漏れているようであれば、袋ナットの増し締めを行ってください。

1.ガラスカラムの両端にフッ素ゴムOリングP-5を通しておきます。これは、1/4インチ袋ナットが滑り落ちてガラスカラムが破損するのを防ぐためです。

2.ガラスカラムの両端に1/4 インチ袋ナットとグラファイトフェラル GI-1/4を通します。シールパッキンにフッ素ゴムOリングP-5を使用する場合は、1/4 インチ袋ナット、1/4インチバックフェラル、Oリングの順に通します。1/4インチバックフェラルはスウェージロック型ジョイントで使用する場合と逆向きに取り付けます。

3.ガラスカラムの短い方を注入口側にして、ガラスカラムの両端をそれぞれ注入口と検出器の奥に当たるまで静かに差し込みます。次にガラスカラムを1~2mm程度引き戻してから袋ナットを手でしっかり締め付けます。フッ素ゴムOリングP-5を使用した場合は、この手締めで十分です。グラファイトフェラルGI-1/4の場合は、9/16 インチのスパナで約 1/2 回転締め付けてください。

4.「2.4.3 インサート注入口 のガラスライナーの交換 」を参照し、インサート注入口のセプタムキャップ、セプタム、ライナースペーサを外した後、ピンセットを用いてガラスライナーを慎重にガラスカラムに差し込みます。ガラスカラムの場合は、充填カラムアダプターに使用したライナーリングは必要ありません。

5.ライナースペーサ、セプタム、セプタムキャップを取り付けます。

6.ガスが漏れているようであれば、袋ナットの増し締めを行ってください。なお、ガラスカラムに使用するシールパッキン図は 「 セプタムパージ付 )ダイレクト注入口用注入口とFID へのガラスカラムの取り付け 」を参照してください。

参考にしてください

充填カラムアダプター、またはガラスカラムをインサート注入口に固定した後のガラスライナーの交換作業は、注入口の上部から行います