シリンジフィルターの選び方
4.シリンジフィルターのサイズの選び方
4-1.シリンジフィルターのサイズの選び方
シリンジフィルターは、材質や孔径だけでなく、フィルターの直径(サイズ)によってもろ過性能が大きく変わります。サイズはサンプル量や孔径、サンプルの性状に応じて使い分けることが重要です。
一般的な前処理には 13 mm が最もよく使用される標準サイズです。微量サンプルには 4 mm、また 0.2 μm など小さい孔径を使用する場合や濁り・粘度のあるサンプルには 25 mm を選ぶことで、通液性が大きく改善します。
| サイズ | 特長 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| 4 mm | ・極めて小さな有効ろ過面積 ・100 μL〜1 mL 程度の微量サンプル向け ・デッドボリュームが極小で、サンプル損失が最小限 |
・微量 HPLC/LC-MS サンプル前処理
・精密分析・希少サンプルの処理 |
|
13 mm
|
・ 少量(1–10 mL)の一般的な前処理に最適
・比較的粒子の少ないサンプルに適する ・小型で扱いやすい |
・一般的な HPLC サンプル前処理
・比較的粒子の少ない水系・有機系サンプル |
|
25 mm
|
・有効ろ過面積が広く、流量が高い
・粘度の高いサンプルでも通液しやすい ・10〜50 mL のサンプル処理に最適 |
・一般的な HPLC/UHPLC サンプル前処理 ・比較的粒子が多めのサンプル・抽出液 ・0.2 μm の高性能ろ過 |
4-2. 13 mmサイズ以外を選ぶ際の目安
13 mm は最も汎用的なサイズですが、サンプル量や性状によっては、4 mm や 25 mm を選ぶことでろ過性能が大きく向上します。サイズによって 有効ろ過面積と 残液量が変わるため、以下を目安に選択してください。
微量サンプルには 4 mm
4 mm フィルターは有効ろ過面積が小さいものの、残液量が非常に少ないため、100 μL〜1 mL 程度の微量サンプルでサンプルロスを最小限にできます。分析用バイアルへ直接ろ過する用途にも適しています。
13 mm で通りにくい場合は 25 mm
25 mm フィルターは 13 mm に比べて 有効ろ過面積が約4倍あり、同じ孔径でもはるかに通液しやすく、目詰まりしにくいのが特徴です。0.2 μm を使用する場合や、濁り・粘度の高いサンプルでは、25 mm にサイズアップすることで 必要な圧力を下げ、処理量も増やせます。
参考:GLクロマトディスクの有効ろ過面積と残液量
| サイズ | 有効ろ過面積 | 残液量 |
|---|---|---|
| 4 mm | 0.07 cm2 | 10 μL以下 |
| 13 mm | 0.8 cm2 | 30 μL以下 |
| 25 mm | 4 cm2 | 100 μL以下 |



























