HPLCのまめ知識
HPLC単位あれこれ
HPLCで使用するおもな単位
配管のボリューム
配管の内径が大きいと、インジェクター ~ カラム間での試料の拡散、カラム ~ 検出器間での分離した化合物の拡散の原因となります。
逆に配管が細すぎると、圧力上昇の原因となるので、目的や用途に合わせて選択してください。
ppmとは
“ ppm ”とはparts per million(百万分の一)の略で、成分の濃度や組成などを表す比率のことを言います。
同様に“ ppb ”はparts per billion(十億分の一)、“ ppt ”はparts per trillion(一兆分の一)を意味します。
一般的に液体・固体に関しては重量比、気体は体積比を用います。
重量比の場合の1 ppmは1 mg/kg、体積比の場合は1 cm3/m3と表します。
しかし、水溶液においては、比重を1とみなし、1 mg/kg = 1 mg/L = 1 ppmとして濃度を表す方法も多く見られます。
体積比か重量比か判別しにくい場合がありますので、なるべくSI単位系に統一することをお薦めします。
イオン交換容量とは
イオン 交 換 容 量 には、陽 イオン 交 換 容 量(CEC: Cation Exchangeable Capacity)と陰イオン交換容量(AEC : Anion Exchangeable Capacity)があり、単位量あたり保持できるイオンの量を示す値です。
単位はHPLC用の充填剤において、“meq(ミリ当量)/g”や“meq/100 g”が多く用いられ、SI単位では“mmol/g”や“cmol/kg”と示されます。
ポリマー母体の充填剤の場合には、“meq/mL”や“meq/L”も多く用いられています。