HPLC用ミキサーの選び方
3.カートリッジ式ミキサーの特長
なぜカートリッジ式ミキサーが選ばれるのか
小容量でも高い混合効率
内部の特殊構造により、流路の中で液体が繰り返し分割・再合流を行い、短い流路でも均一な混合を実現します。当社が扱う ASI の HyperShear ミキサーは、高効率のクロスフローせん断機構を採用しており、広い流量範囲で強力な渦流・せん断混合を発生させます。
その結果、従来のパックドベッド式や複雑経路型ミキサーと比較して、約 25〜200% 向上した混合効率を達成します。
非常に小さいミキシング容量
ミキシング容量が大きいほど、設定した溶媒比率がカラム入口に到達するまでの時間(=グラジエント遅延)が長くなり、保持時間の再現性や分析スピードに影響します。
カートリッジ式ミキサーはこの容量を小さく抑えられる点が特長で、ASI の HyperShear ミキサーでは 0.5 µL から選択可能な超小容量カートリッジを採用しています。そのため、遅延体積が極めて小さく、溶媒比率の変化がほぼ即時に反映されます。これにより応答性が非常に高く、高速グラジエント分析や UHPLC において大きな優位性を発揮します。
高い耐圧性能
UHPLC では 100 MPa に近い高圧が発生するため、ミキサーには高い耐圧性が求められます。
カートリッジ式ミキサーはもともと耐圧構造を前提に設計されており、ASI の HyperShear ミキサーは、汎用 LC 用で 41 MPa、UHPLC 用では 124 MPa の耐圧性能を備えています。これにより、厳しい高圧環境下でも安定して動作し、長期にわたり信頼性の高い混合性能を維持できます。
高いメンテナンス性と汎用性
カートリッジ式ミキサーの大きな利点は、ハウジングをそのまま使用しつつ、内部のミキシングカートリッジだけを交換することで、ミキサー容量を容易に変更できる点にあります。
これにより、分析流速やカラムサイズ(分析スケール)に応じて、最適なミキサー容量へ柔軟に調整可能となり、1 台の HPLC システムで多様なアプリケーションに対応できます。



























