分取の上手な使い方
Ⅲ章-6 リサイクル分取例
分取HPLCにおけるリサイクル分離の効果としては次のようなものがあげられます。
- 処理効率のアップ
- 使用溶媒量の削減
- 分離改善
処理効率のアップ、使用溶媒量の削減
分取精製では、フラクションの純度が大事ですので、時にピークの完全分離が求められます。カラムへの負荷はまだできるのに分離面で処理量が少なくなるような場合に、リサイクル分取が非常に有効な手法となります。また、リサイクル中は溶離液が カラム~ポンプ~検出器間を循環し、新たな溶離液を消費しないため、使用溶媒量の削減につながります。
Conditions
System
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:
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PLC761 Recycle HPLC System
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Column
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:
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GPCモード
Inertsil WP300 Diol
(5µm 20mmI.D.×250mm 2本)
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Eluent
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:
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THF
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Flow Rate
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:
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6.0mL/min
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Col.Temp.
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:
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40ºC
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Detectoin
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:
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UV 254 nm
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Sample
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:
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1.Polystyrene 48000 (10mg/mL)
2.Polystyrene 22000 (10mg/mL)
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DVCS機構を搭載したリサイクル分取システムを使用した場合
リサイクル分取を使用しない場合の15倍の量を注入(負荷)させリサイクル分離を使用した分取例になります。負荷量が増えたため最初のピークは分離していませんが、リサイクル分離を2回行うことで完全分離し分取することができます。このように、リサイクル分離を行うことで処理効率をアップさせることが可能です。また、リサイクル中は新たな溶媒を使用しないため使用溶媒量の削減につながります。
リサイクル分取の効率比較
リサイクル分取を使用した場合と使用しない場合で、15 mgのサンプルを処理するに要する時間等は次のようになります。SECモードにおける分取例では、リサイクル分取を使用することで、リサイクルなしの場合と比べて分析時間は約80%短縮し、使用溶媒量は約90%削減することができました。
分離改善 順相分取
アンドロステロンとエピアンドロステロンを、Inertsil Diol カラムを順相モードで使用してリサイクル分取を行った例です。PLC761 分取HPLC システムは、逆相、順相、SEC、キラル等各種分離モードに対応できます。分取HPLCカラムは高価なため、分離改善のために複数本を連結して分取するのが難しい場合に、リサイクル分取は有効です。
Conditions
Column
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:
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Inertsil Diol
(5µm, 250×20 mm I.D.)
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Eluent
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:
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A)Hexane
B) EtOH
A/B = 85/15, v/v
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Flow Rate
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:
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15mL/min
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Col.Temp.
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:
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35ºC
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Detectoin
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:
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UV 300 nm (Cell length 2.4 mm, 1V = 1AU)
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Inj. vol.
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:
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500µL
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Sample
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:
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Androsterone and Epiandrosterone
(0.5% each in Eluent)
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分離改善 GPC分取
キシレン(分子量106)とトルエン(分子量92)のような分子量の近い化合物をGPCモードにてリサイクル分取した例になります。
Conditions
System
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:
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PLC761 Recycle HPLC System
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Column
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:
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Shodex GPC K2001 (6µm 300×20mmI.D.) |
Eluent
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:
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THF
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Flow Rate
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:
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6.0mL/min
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Col.Temp.
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:
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40ºC
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Injection
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:
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500 µL(負荷量:各2.5mg、計5.0mg)
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Sample
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:
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キシレン、トルエン(各5.0mg/mL) |