誘導体試薬の使用例
Ⅱ章-2 アシル化剤-2
TFAA
0.5~2µgのカーバメートを含む酢酸エチル 0.2mLにTFAA 0.2mLを加え、一晩、光を避けて室温で放置します。その後エーテル 0.2mLとヘキサン 4.5mLで希釈し、過剰のTFAAを除くために5mLの水で3回洗浄します。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、GC‐ECDで測定します。
Ref.:S.C.Lau and R.L.Marxnillerl J.Agr.Food Chem.,18,p413(1970)
TFAA
各々のモノサッカライドをµgオーダーで含んだ試料にTFAA 100µLとジクロロメタン 100µLを加え、窒素雰囲気中で密封します。130ºCで2時間加熱した後、窒素雰囲気中で赤外ランプを用いて10µLまで濃縮します。1% TFAAを含んだへキサン 100µLを加え、再度10µLまで濃縮します。続けてへキサン-TFAA溶液 100µLを加えて、GC‐ECDで測定します。
Ref.:G.Eklund et al.,J.Chromatogr.,142.p575(1977)
HFBA
0.01~100µgのプロスタグランジン(PG)を10%メタノール‐エーテル溶液に溶かし、2分間ジアゾメタンをこの溶液に通します。次いで溶液を乾固しHFBA 10µLを加え、5~15分放置します。窒素気流中40ºCで蒸発させ、残渣をへキサンに溶解してGC‐ECDで測定します。
Ref.:M.S.Levitt et al.,Prostaglandins,1,p121(1972)
PFPA
試料50µg以下にHFIP 50µLとPFPA 100µLを加え、 密栓して1時間、60ºCで加熱します。蒸発乾固した後、酢酸エチル 10~100µLを加え、1~3µLをGCに注入します。
Ref.:L.Bertilsson and E.Costa,J.Chromatogr.,118,p395(1976)
TFAI
試料0.1mgをバイアルにとり、アセトニトリル 0.1mLで溶かします。TMSIを0.2mL加え、密栓して3時間60ºCで反応させます。冷却後、TFAI 0.1mLを加え、再び密栓して60ºCで30分反応させます。GC‐ECDに注入するには、へキサン0.4mLで3回抽出し、濃縮して注入します。