誘導体化試薬の使用例
Ⅱ章-4 光学分割用誘導体化試薬
ガスクロマトグラフ法を用いた光学分割の一つとして、試料をキラル試薬でジアステレオマーに導いた後、非キラル固定相で分離する方法があります。TPCやMCFは、ジアステレオマー化の光学活性体誘導体試薬として最も一般的なものです。
TPC
5mgの試料に0.17M TPC クロロホルム溶液を加え、次いでトリエチルアミン 0.1mLを加えて室温で15分間放置します。水 2~3mLでこの溶液を洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥してGC/MSで測定します。
Ref.:H.lwase and A.Murai、Chem.Pharm.Bull.,22,p8(1974)
MCF
10mmolのメチルエステルのベンゼン溶液40µLにピリジン 12µLと0.1Mトルエン溶液の(-)‐MCFを加え、室温で18時間放置します。シリカゲルTLC上でジオキサン/ベンゼン(3:97v/v)で展開し、スポットをエチルエーテルで溶出させてGCで測定します。
Ref.:M.Hamberg,Anal.Biochem.,43,p515(1971)