技術情報

HPLCの上手な使い方

Ⅲ章-3 デットボリュームの影響

配管径は前記のように目的に応じて使い分けなければなりません。使い方を誤るとカラムの性能を充分に引き出せなかったり、場合によってはカラムや装置を壊してしまうこともあります。以下に示すのは配管系のデットボリュームがピーク形状に及ぼす影響で、ここではマイクロカラムを例にとりました。マイクロカラムは内径が細いために流速は100µL/min以下になり、通常の配管ではカラムに対する相対的なデットボリュームが大きくなってしまいます。そのためカラム外拡散が大きくなり下記のようにピークがテーリングしてしまいます。

マイクロカラム用の配管 通常の配管
インジェクター 7520 7125
UVセル マイクロ用 分析用
配管内径 0.1mm 0.25mm
理論段数
Column Inertsil ODS-2 250×1.5mmI.D.
Eluent CH3CN/H2O=65/35
Temp. 40℃
Flow Rate 100µL/min
Detector
UV 254nm
Sample
1.Acetophenone
2.Benzene
3.Toluene
4.Naphthalene