エムポアディスクの通水面積は、従来の充填型カートリッジの約数十倍で、濃縮の際の試料溶液の通水所要時間が数十分の 1 に短縮されます。SS 成分が非常に多い試料溶液を通水する場合は、ろ過助剤やガラス繊維ろ紙を使用すると、通水所要時間をさらに短縮できます。吸着剤の量は、47mm ディスクで 300 〜 600 mg と、従来の充填型固相カートリッジに相当します。

直径40μmのガラスビーズで、浮遊物質の多い（SSの多い）試料を通液する際エムポアディスクの目詰まりを防止し処理時間を短縮することができます。フィルターエイド400はエムポアディスクの上に約1cmの高さに敷き詰めて使用してください。

エムポアディスクカートリッジは、の充填剤を PTFE の糸で固定し、膜状に成形したエムポアディスクをカートリッジタイプのリザーバーに装着しています。さらに、目詰まりを防ぐため 8 層構造のプレフィルターが装着されています。医薬品・食品分析・その他、天然物・バイオ・生化学などの分野において用いられる固相抽出に適しています。

エムポアディスクプレートは、8 層構造のプレフィルターを採用しているため、エムポアディスクへの試料の目詰まりを防止します。また、エムポアディスクとプレフィルターの併用により、プレート通液中に微粒子が混入するリスクを充填型プレートよりも低減できます。1プレートの処理時間は、30分から60分となります。96ウェルプレート対応のオートメーションロボットと組み合わせることで、複数のプレートを無人で大量処理できます。