無機分析用標準試薬

高純度融解試薬XRF Fusion Fluxesシリーズ

• 総合カタログ No.31未掲載

蛍光X線分析（XRF）は、迅速かつ非破壊的に試料の元素組成を分析できる強力な手法です。しかし、粉末試料を直接測定すると、粒子サイズや鉱物組成の違いによる「マトリックス効果」が発生し、分析精度が低下する問題があります。
「Fusion」は、試料と混合し加熱溶融することで、均一なガラスビードを作製し、マトリックス効果を最小限に抑えることができる、XRF分析の前処理用溶融試薬です。高純度で均一な粒径を持つ「Fusion」は、信頼性の高いXRF分析を実現し、研究開発から品質管理まで、幅広い分野に貢献します。

XRF Fusion の特長

主なXRF Fusionの種類と特長

主にリチウム系とナトリウム系の2つのタイプに分類され、それぞれに異なる特長があります。

Fusion Fluxを利用したガラスビード法XRF測定とは？

ガラスビード法は、XRF分析の精度向上に不可欠な前処理方法です。粉末試料をアルカリ金属塩である溶融試薬と混合し、高温で加熱溶融することで、均一なガラス状のディスク（ガラスビード）を作製します。このプロセスにより、以下のようなメリットが得られます。

対応試料

XRF用Fusion試薬は、以下のような幅広い試料のXRF分析に活用できます。