技術情報

MonoTrapの上手な使い方

5章 - 1気体試料の捕集

5-1-1.気体試料の捕集温度

気体の拡散係数は温度に依存するため、加温によって捕集の効率が上がります。特に極性の低い成分は水蒸気などの影響を受けにくいため、加温することで捕集時間が短縮できます。

●捕集温度の比較

40 mLバイアルに標準試料A(4-1参照)を25 µL添加し、捕集温度30 ℃と60 ℃下で、DCC18(活性炭有)で捕集しました。
リナロール(沸点198 ℃)と2-アセトナフトン(沸点302 ℃)は、捕集温度を上げると回収率が向上しました。